20-30年前の祖父母の葬儀は実家で執り行ったんだけど、今回は実家近くの葬儀屋さんに依頼して家族葬とした。喪主は長男の兄が務めた。喪主のあいさつは兄らしい言葉を綴ったいい挨拶だった。祖父の葬儀は大勢の人が参列したんだけど、親父の葬儀は兄弟と親しい友人が数人、参列者は20名くらいのコンパクトな葬儀だった。だけど葬儀はこれで十分だと思った。親父は83歳で逝ったんだけど、親友の多くは既に鬼籍に入っているし、兄弟親族の多くも高齢なので、葬儀屋さんにお任せしてこちらのペースに合わせてゆっくりと送ってもらえたのが良かった。
自宅で葬儀を執り行うのは凄く大変で、葬儀のルールや常識がよく理解できていないのでことある毎に判断に困るんだよね。将来両親の葬儀を執り行わないといけないと思ったので、俺は祖母の葬儀の際に気づいたことや大事と思ったことのすべてをメモに記したんだよね。お寺さんへのお布施や院号のために包むお金の金額、参列の際に座る席の順序、お斎(おとき)をふるまう際に座る席の順序など、メモとして記録したのを覚えている。それが今回は葬儀屋さんが全てアドバイスしてくれたり教えてくれたので、本当に助かった。
祖父母の葬儀の時は同じ地区に住む人々(同行さん)が実家に集まってきて、ふるまうための食事(50人以上)の準備をしたり、会場の準備をしてくれたりと、助け合って葬儀を執り行っていた。葬儀といっても故人をしのぶどころではなくて、戦場のような慌ただしさだった。手慣れた高齢者がテキパキと仕切りながら葬儀の準備を仕切ってくれるんだけど、今思えば高齢者の活躍の場だったと思う。 葬儀が終わって同行さんが帰った後にぽっかりと穴の開いたような寂しさを感じるんだけど、寂しさを紛らわす効果もあったのカモ。

